洗口液の正しい使い方・選び方を解説
昨今、日本人の口腔ケアに対する意識は徐々に高まりつつあります。歯ブラシによるブラッシングだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを活用する人も増えてきましたよね。さらに、洗口液の使用を検討している人もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、洗口液の正しい使い方や選び方についてわかりやすく解説します。
洗口液の正しい使い方
洗口液は、以下の手順で使用します。
STEP1
普段通り、歯ブラシによるブラッシングを行います。歯と歯の間の距離に合わせて、デンタルフロスや歯間ブラシも使用します。
STEP2
洗口液を適量、お口に含みます。原液のまま使用するか、水で薄めるかは製品によって異なります。
STEP3
口に含んだ洗口液を口腔全体にくちゅくちゅと行き渡らせます。洗口する時間は、20~30秒程度です。
STEP4
洗口液によるうがいが終わったら、お口の外に吐きだします。その後、水で口内をすすぐ必要はありません。
洗口液を使用する最適なタイミング
洗口液は、夜眠る前に使用するのが最も効果的です。睡眠中は唾液の分泌が低下して、細菌が繁殖しやすい環境にあるからです。
洗口液だけでは不十分?
洗口液によるうがいは、あくまで補助的な清掃なので、必ず歯ブラシによるブラッシングやデンタルフロスによるフロッシングを行いましょう。それぞれのケア用品によって、得られる効果が大きく異なります。
歯ブラシによる清掃効果
歯ブラシによるブラッシングでは、歯の表面や歯の溝、歯と歯茎の境目の汚れを効率良く取り除くことができます。
デンタルフロス・歯間ブラシによる清掃効果
デンタルフロスや歯間ブラシは、歯と歯の間に溜まった汚れを取り除くことができます。これは歯ブラシによるブラッシングには期待できない効果です。
洗口液による清掃効果
洗口液には、殺菌成分が含まれており、歯面への細菌の付着を防ぐ効果が期待できます。
お口の隅々までいきわたらせることが大切
洗口液は、お口の隅々までいきわたらせることが容易な点がメリットです。とくに以下に挙げるような部に対して、大きな力を発揮します。
☑歯と歯の間
☑歯の噛む部分の溝
☑歯と歯茎の境目
洗口液の正しい選び方
ひと言で洗口液といっても、実はその種類は多岐にわたります。ですから、洗口液を選ぶ際には、「どのような効果を得たいのか」を明確にしておくことが大切です。具体的には、以下に挙げるような効果が期待できる洗口液が販売されています。
☑虫歯の予防
☑歯周病の予防
☑歯槽膿漏の症状の改善
☑口臭の予防
洗口液を選ぶ時の注意点
液体歯磨きと間違えない
洗口液を選ぶ際に最も注意すべき点は、液体歯磨きと間違えないことです。どちらも液体で、商品のボトルも似ているので、間違えやすいです。
パッケージの表示をよく確認する
洗口液のパッケージには、配合されている有効成分などが明記されています。また、液体歯磨きと間違えないよう「洗口液」とはっきり書かれています。
まとめ
このように、洗口液は歯ブラシやデンタルフロスとは異なる作用が期待できるケア用品です。それぞれ単独ではなく、併せて使用していくことで、虫歯・歯周病の予防効果も大きく向上します。
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2017/12/01医院情報