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保険適用される?歯石除去の費用とその効果について

「歯石」というのは、その名の通り「歯垢」が石のように硬くなった物質です。ナイロンで作られた歯ブラシでは取り除くことが難しく、舌感の悪さや口臭にお困りの方も多いことでしょう。けれども、歯石除去を始めとした歯のクリーニングというのは、それなりに高額な費用がかかりそうで不安なものですよね。でも実は、歯石除去には保険が適用されるので、比較的安く施術を受けることができますよ。

  • 保険適用される?歯石除去の費用とその効果について

保険適用の歯石除去の流れ

保険診療で歯石除去を受ける場合、いくつかのルールに従って施術を進めていく必要があります。大まかな流れは以下の通りです。

 

歯や歯肉の検査 → 歯冠部の歯石除去 → 再検査(数週間後) → 治療の効果の確認 → 歯根部の歯石除去

 

このように、保険適用の歯石除去では、歯の頭の部分である歯冠部と歯の根っこの部分である歯根部の2回に分けて施術を行う必要があります。もちろん、歯冠部にしか歯石が付いていない場合は1回で済ませることもできます。ちなみに、一般的な治療の回数は4回程度となっています。

 

自由診療の歯石除去

自由診療の歯石除去には、基本的に制約がありません。歯冠に加え、歯根にも歯石が沈着していたとしても1回で施術を完結させることが可能です。また、歯のクリーニングやフッ素塗布も同時に行い、虫歯・歯周病予防の効果を高めてくれるのも大きな特徴といえます。費用の目安は「5000~30000円」程度です。

 

歯のクリーニングで歯石の形成を防止

歯のクリーニングとは、特殊な清掃器具を使って歯を1本1本磨き上げていく処置です。今現在付着している歯垢を除去することはもちろんのこと、歯石が再形成されるのを防ぐ効果も期待できます。歯石と同じく、歯ブラシでは除去しにくいステイン(着色汚れ)もきれいに取り除けるため、審美性の向上にもつながりますよ。

 

フッ素塗布で歯質の強化

歯をきれいに磨き上げたあとには、歯科医院でなければ取り扱うことができない高濃度のフッ素を歯面に作用させます。その濃度は、市販の歯磨き粉に含まれているフッ素の10倍程度です。それだけに、歯の再石灰化作用も極めて高くなっているのです。

 

歯石除去を自分で行うことのリスク

歯石は、市販のスケーラーを使用することでも除去することが可能です。けれども、歯石を自分で除去することには、いくつかのリスクが伴います。

 

歯や歯茎を傷つける

スケーラーというのは、金属製の鋭利な器具です。石のように硬い歯石を取り除くには、それなりの強度と切削能力が求められるからです。そうした器具で歯面をガリガリと削る行為は、一歩間違えると歯や歯茎の損傷へとつながります。例え、歯石がきれいに取りのぞけたとしても、エナメル質に細かな傷がたくさんついてしまったら元も子もありません。表面が粗造になった歯には、汚れがさらに付きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを上昇させます。

 

費用が高くなる

市販のスケーラーにはさまざまなものがありますが、その値段もピンキリです。安いものなら1000円程度、高いものだと3000円以上することも珍しくありません。さらに、スケーリングをする際には、消毒薬やコットンなども使用しなければならないので、さらに費用がかさむことでしょう。つまり、保険内で歯石除去を受けるよりも高い費用がかかってしまうのです。それなら始めから、専門家にお願いした方が賢明といえますよね。

 

まとめ

歯石の除去は、きちんとしたプロセスを踏むことで保険が適用されます。虫歯や歯周病の検査まで受けられて、安全かつ確実に歯石を取り除いてもらえます。ですから、歯石の対処にお困りの方は、迷うことなく歯科医院での施術を受けることをおすすめします。